ヴェネチアのビーズたち

ルネッサンス期に海の都、ヴェネチアでつくられたガラス工芸は、限りない美しさと今もなお超えることのできない高度な技術と芸術性で地中海貿易を独占してきた。いく度となく歴史の大波をかぶったこの国を救ったのは、伝統を守り一粒一粒愛情を込めてビーズをつくる、ほんのひと握りのビーズ細工師たちであった。
そして十六世紀から十九世紀にかけて、アフリカから交易用につくられたヴェネチアの華やかな色調のビーズは、アフリカの原住民を熱狂させ、金・銀・象牙などの財宝を交換にアフリカへ渡り、そして遠くアジアやインドネシアにも渡っていった。
HENRY CUIRのアクセサリーでも、このヴェネチアでつくられたビーズが数多く登場する。

rosetta.jpg ROSETTA/ロゼッタ
1490年頃、ひとりの女性ビーズ細工師によって発明された。
断面が鋸歯文様で白・青・茶の4~6層が中心だが、まれに7層のものや色が緑や黒のものも見られる。
アンティークのロゼッタビーズは、コレクター達の間でも近年とても高値を呼んでいる。

 
murrine.jpg MURRINE/ムッリーネ
側面に花や星、モザイク模様のあるビーズ。
1800年以降、アフリカの交易用に様々な柄や形がつくられた。
模様の精密さや生き生きとした色彩がとても力強い。

 
canne.jpg CANNE/カンネ
1800-1900年頃
側面に縞模様が施されたビーズ。
円筒形やそろばん形など様々な形がある。
これをさらに細かく引き延ばし細かくカットしたものは"カンネッテ"と呼ばれる。

 
occhio.jpg OCCHIO/オッキオ
1800-1900年頃
悪から身を守る"魔法の目"を使ったビーズ。
1500-600年頃、イスラムで盛えるが、ここに紹介しているヴェネチアのオッキオビーズは宗教的な意味は消え、瞳をモチーフにしたというだけのものになっている。

 
conterie.jpg CONTERIE/コンテリエ
けし粒大の細かいビーズ。
細かいガラス棒を細かくカットし、銅の大鍋でゆすりながら角を丸めてつくられた、直径1mm程のビーズ。糸を通してフリンジやタペストリー、バッグなどがつくられた。
 
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