サンダルと職人ピッポのお話
機械に頼らず熟練の職人さんたちの手仕事が品質を支えている、アンリークイールの靴。 履き心地はもちろん、歩くのが楽しくなるようなデザインがたくさん揃います。
さて、今日はどんな素敵な場所へ連れていってくれるのでしょう?

今シーズンの新作の中から、アンリの奥さまのふみこさんお気に入りのサンダルをご紹介。
SS2117
ラフィアで巻かれたソールの中はコルクでできているため、とても軽くクッション性があるのでとても履きやすいのです。
水色の革の裏側はピンク色。
脱いだ時も嬉しくなります。

SS2131
ヒールは9cmと高めですが、想像以上の履き心地の良さ。 ヒールが太く、安定性があり、足首をささえるストラップでよりしっかりと支えます。 スタッフの人気も一番でした。

SS2133
とてもヌーディ―なサンダル。
親指のリングまでフリンジに。
履いていないくらいの軽さに驚かされます。
カジュアルですが、とても大人っぽく履くことができます。

こんな素敵なサンダルたちが作られている工房をちょっとだけご紹介致します。
年季の入った作業台。

なにやら見慣れぬ機械・・・
これはサンダルの中底とヒールを貼ったものを圧着するものです。

木型は、足の形を元にして作ることにより、足に負担が少なく、無理のない型に仕上げられます。

本底の抜き型。 サイズごとに並び、出番を待ちます。

職人のジョゼッペ アランチョ、通称ピッポさん。
シチリア パレルモ出身の53歳。
アンリとは20年もの間、一緒に仕事をしています。
ピッポさんの家族は全員が革に関係する仕事に就いていて、 彼のお父さんも、革の裁断の仕事をしていたそうです。
小さい頃からお父さんのお手伝いをしていたピッポさんは生活の一部として常に革と接してきました。
彼の腕が一人前と認められ、はじめてお給料をもらったのは 彼がまだ14歳の頃だったというから驚きです。
アンリとピッポさんの出会いは偶然でした。 アンリが出会った初めての靴の職人さん、‘クラウディオさん’のお家の2階に住んでいた・・・
それがピッポさんだったのです。

ピッポさんが持っている木のへらはBOSSOと呼ばれるもの。
これは仕上げの工程で使うもので、手で裁たれた革の側面をなめらかにし、艶を出したりするもの。 1足1足、丁寧に磨かれます。

ピッポさんの趣味は中世ヨーロッパの鎧を作ること。
ヴィジェバノで催されたコンテストでは、彼のチームが見事に優勝。
優勝を記念して描かれた絵が、工房に誇らしげに飾ってあります。

納得いく出来栄えにおもわずにっこりと微笑むピッポさん。
日本のスタッフが工房を訪れるたびに、「おかえり」と いつもこの優しい笑顔で出迎えてくれるそう。

出荷を待つサンダルたち。
シンデレラの靴のように・・・
ぴったりと合うサイズがみつかりますように。
工房の片隅には、革をあて、何度も補修を繰り返しながら使ってきたピッポさんのイスがありました。 日の光を浴び、優しく、穏やかな空気に包まれ・・・ それはまるでピッポさん自身のようでした。








